2015年08月28日

日本憲政史上もっとも凶悪な内閣総理大臣(近衛文麿)を非難しない究極の愚行


 中川八洋教授は昭和20年2月14日の近衛上奏文を次のように批評している。

「近衛文麿が対英米戦争主義者でなかったかのような偽イメージ、あるいは近衛文麿がマルクス主義者でなかったかのような偽イメージをつくる、近衛自身による自己演技の最たるものがあの有名な近衛上奏文であろう。それは日中戦争と日米戦争の八年戦争のすべての責任を軍部に転嫁するに絶妙で華麗な演技の典型であった。

 この上奏文をもって近衛文麿が従前から英米に対する戦争の回避論者であったと、その証拠としてあげるものが多いが、それは余りにも短絡的である。また読解力に欠陥ありといわざるをえない。一九三七年六月の総理大臣就任以降の、近衛文麿の言葉ではなくその行動と明らかに矛盾する解釈であり、歴史の偽造をさらに増幅する歪曲である。政治家の評価・分析は、その言葉ではなくその行動でなすものであって、その逆は学問ではない。

 近衛上奏文は、日本の八年戦争とは日本の共産化を目的として共産主義者(マルクス主義者、社会主義者)たちによって遂行されてきたこと、一九四四年頃からのスローガン一億玉砕はレーニンの敗戦革命論に従った、共産革命がし易い荒廃した日本社会をつくるためのものであること、陸士・陸大の秀才組のある部分がソ連軍を日本に導入しての日本の共産化を策謀していること、などの最も深刻な諸状況について最も正確に鋭く核心を衝く省察をなしている。

 が同時に、この近衛の指摘は、マルクス主義にかぶれた陸士・陸大卒の赤い軍人たちに対英米戦とその継戦の動きのすべての責任を転嫁する狙いであるのは誰しも一読すれば理解できよう。」(近衛文麿とルーズベルト大東亜戦争の真実76、81頁)


 近衛上奏文および近衛文麿に対する中川教授の評価が正しいことは、以下の大本営陸軍部戦争指導班機密戦争日誌(軍事史学会編/錦正社、1998年)昭和20年6月25日の条によって証明される。続きを読む
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史上最悪の反日的日本人の松谷誠を復活させた吉田茂

 晩年の岸信介に大きな衝撃を与えた大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義の著者の三田村武夫が挙げるゾルゲ機関の謀略工作が成功した理由の一つは、政治家の無知であり、共産党関係の事件内容が秘密にされてきたことと関連して、政治家が殆ど思想事件に無知で無関心であり、自分の身辺間近まで、或いは自分の腹中に、その謀略の手が延びて来ても気付かなかったことであるという。

 政治家の無知と無関心ひいては有権者の無知と無関心は、病膏肓に入りて、もはや不治の病である。そしてこの病気が、今の政治家を日本国に安楽死をもたらすドクターキリコに変えているのかもしれない。続きを読む
posted by 森羅万象の歴史家 at 12:00| 政治の全般 | 更新情報をチェックする