2016年08月16日

山中伸弥教授が教えてくれた栄誉の源泉の所在(大日本帝國憲法第十五條)-明治流憲法学奥義秘伝の原稿

 文化の日の2012年11月3日、文化勲章の親授式が皇居で行われ、受章者らが喜びを語った。ノーベル医学賞を受賞した山中伸弥教授は「きょうのこの日が、一番光栄な瞬間であり、陛下から文化勲章をいただいた時の感激は、一生忘れることはないと思う」と語った。

 山中伸弥教授は、世界で初めて再生医療を飛躍的に発展させるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製に成功し、人類史に燦然と輝く偉業を成し遂げただけでなく、依然として我が日本国の栄誉の源泉が天皇陛下であることを証明したのである。
 山中伸弥教授は本当に日本人らしい偉大な日本人である。科学技術振興費を事業仕分けにかけ山中教授を憤激させた民主党は滅亡すべきである。

枢密院帝國憲法制定会議憲法草案第十五條 天皇は爵位を授け勲章及其の他の栄章を賜與す

【枢密院に提出された草案第十五條注解】

 恭て按ずるに、至尊は栄誉の源泉なり。蓋し功を賞し労を酬い、與うるに栄誉高厳の品位を以てするは専ら天皇の大権に属す、而して臣子の窃弄を容さざる所なり。

 我が國大古簡朴の世、加婆禰(註、かばね)を以て貴賤の別を為す。推古天皇十一年に始めて爵位十二階を定め、其の明年諸臣に頒ち賜う。天武天皇十四年定めて四十八階となす。文武天皇賜冠を停めて、易うるに位記を以てせらる。大宝令載する所凡そ三十階是れ今の位階の因て起る所なり。又勲位十二等は以て武功を賞し、及孝弟力田の人に賜う。中古武門専権の時に当て賞罰の柄既に幕府に移るといえども、叙授の儀典は猶朝廷に属することを失わず。

 維新の後明治二年位制を定め、一位より九位に至る。八年勲等賞牌の制を定む。天皇親佩の式を行い、親王以下各々賞牌を授く。十七年五等爵の制を定む。これ皆以て賞奨を昭にし、顕栄の大典を示す者なり。

(附記)之を欧州各國に参照するに、内旨濫賞及爵を売るの弊は二百年来史乗の汚点たり。之が為に貴紳の風俗を頽廃せしめ、児童の戯に類し、誠実報効の士は反て其の栄を耻るに至る(ブルンチュリ氏)。近世に及んで他の各般の立憲制度と倶に弊失を洗除し、勲爵の叙授また必ず責任執政の輔翼を要するに至りたりと云う。

【枢密院に提出された草案第十五條参照】

瑞典(スウェーデン)三十七款 王は忠実剛勇徳器学芸功労篤志にして王及王國より特に恩典を享くべきの人に向て爵号を賜うの権あり又王は非常の功労を賞する為に貴族に向て「バロン」の爵を賜い「バロン」に向て「コムト」の爵を賜うことを得。

白(ベルギー)第七十五條 王は爵号を賜う但し何等の特権を附與すべからず
同第七十六條 王は軍勲を賜う但し法律に掲ぐる所の條規に従う

荷(オランダ)第六十三條 王は爵号を賜う
普(プロイセン)第五十條中 王は勲章及特権を附加せざる栄章を賜う
墺(オーストリア)行政権憲法第四條 皇帝は爵号勲章及其の他の栄章を賜う

【明治の自由民権運動を代表する交詢社系の憲法私案(カッコ内は交詢社)】

 第四條 皇帝は諸般の法律を布告し陸海軍を統率し外國に対して条約を結び戦令を発し講和を為し官吏を命じ爵位を授け功労を賞し貨幣を鋳造し罪人を懲罰し罪犯を宥恕し左右両院を開閉し中止し左議員を命じ右院を解散するの権あり但し海関税を更改するの条約は予め之を左右両院の議に付す可し(第六條 天皇は法律を布告し海陸軍を統率し外國に対し宣戦講和を為し条約を結び官職爵位を授け勲功を賞し貨幣を鋳造し罪犯を宥恕し元老院國会院を開閉し中止し元老院議員を命じ国会院を解散するの特権を有す但し海関税を更改するの条約は予め之を元老院国会院の議に附すべし)

第四條註解  

 本文に列記せる皇帝陛下に属すべき特権は治國の要領にして行為の権ことごとく皇帝陛下に属すといえども直ちに其の任に当りて其の事を執るものは皆皇帝陛下の臣民にして陛下に代わりて之を行うなり。而してそのこれを行う責は皆その臣民に存して而して臣民の行為は法律に準拠せざるべからざるをもって國民の幸福は自ら法律の下に安息するものなり然り。

 而して海関税の一事は固より各國の皇帝もしくは大統領と結約して施行する所のものなれば、其の係る所広く関する所のもの大なり、最も鄭重を要せざるべからず。これ皇帝陛下を補佐する者陛下に対し奉りて能く其の職を尽くし最も適宜の行為に出でんことを要するの意より先ず議院に附するの美蹟に了らんことを考うる所以なり。


【筆者の補足説明】

 帝國憲法草案第十五條は黒田清隆内閣によって「天皇は爵位勲章及其の他の栄典を授與す」と修正された。この内閣修正案が枢密院第二審憲法会議によって可決され、明治天皇の御裁可を得て、帝國憲法第十五條となった。

 明治十七年(一八八四年)の五等爵の制とは、「華族授爵の詔勅」によって、華族に列せられていた元公卿・元諸侯等と国家功労者の家の戸主に公・侯・伯・子・男の五爵が授けられたことを指す。

 日本国憲法無効・大日本帝國憲法復原の後、山中伸弥教授が天皇陛下より爵位を賜れば勲功華族となり、その爵位が侯であれば、大日本帝國憲法第三十四條により山中伸弥侯爵は、公選議院(衆議院)の弊害を抑制し以て皇室国民国家を護る貴族院議員(華族議員)になる資格を得るのである(貴族院の果たす役割の詳細は同成社近現代史叢書の貴族院を参照)。

 おそらく日本国憲法無効・大日本帝國憲法復原後の貴族院の再生は意外に容易であろう。

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posted by 森羅万象の歴史家 at 22:00| 大日本帝国憲法の真髄 | 更新情報をチェックする