2014年12月09日

最悪の本末転倒-最高法規の法的安定性を破壊する日本国憲法有効論

 法理の筋を貫き通す日本国憲法無効・大日本帝國憲法復元改正(増補)論を批判している違憲有効界改憲派には、「本筋に戻す」という改革(リフォーム)の精神が欠落している。だから彼等の改憲論は必ず失敗し、後世に禍根を残す。それは火を見るより明らかである。

 日本国憲法無効・大日本帝國憲法復元改正(増補)論を我が国から消去する日本国憲法有効論は唯一つしかない。それは合憲有効論である。

 合憲有効論とは、帝國憲法の改正という形式を採った日本国憲法の制定過程に全く瑕疵がなく、日本国憲法の制定時期、制定手続、内容が帝國憲法に照らして合憲であるから日本国憲法は有効であるという法理論である。

 しかし合憲有効論は全く成り立たない。日本国憲法の制定時期、制定手続、内容はすべて帝國憲法(憲法発布勅語、第73条、第75条)に違反していた(占領憲法の正體参照)。

 それなのに占領軍に媚び諂った憲法学者とその弟子どもがサンフランシスコ講和条約の発効後から今日に至るまで、帝國憲法違反の日本国憲法を無理やり有効と言いくるめているから、無理が通れば道理が引っ込むのたとえ通り、彼等の違憲有効界では、虚偽に虚偽を重ねる八月革命説が有効論の通説になってしまったように、真実が死滅しているのである。続きを読む
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2014年12月08日

日本国を再興する「改革」と何か?宮坂宥洪住職の名言

 児童用尋常小学校修身書第四期(1934~1941)巻六(昭和十四年二月二十八日発行)の第十二「憲法」および第十五「國民の務(其の三)」は解説文の模範である。いずれも簡潔明瞭に大日本帝國憲法の本質を児童に教えている。

「憲法」

 団体の生活には、人々が皆守らなければならない規則が必要であります。もしかような規則がなく、めいめい勝手気ままなことをしたら、とても団体の生活を遂げることは出来ません。

 國家の規則は即ち國法であって、國民はこれによって保護され、國家はこれによって安寧秩序が保たれます。國民がもし國法を重んじなかったら、國家の秩序がみだれて、其の存立を全うすることが出来ません。

 大日本帝國憲法は、天皇がこれによって我が國をお治めになる大法で、したがってあらゆる法令の本になる最も大切な規則であります。

 明治天皇は皇祖皇宗の御遺訓に基づかせられ、國家の繁栄と臣民のお望みになる大御心から、臣民が永遠にしたがうべきものとしてこの大法を御制定になり、明治二十二年の紀元節の日に御発布になりました。

 憲法には、万世一系の天皇が大日本帝國をお治めになることを示して、昔から変わらない我が國体の大本を明らかにしてあります。
 又臣民に國家の政治に参與する権利をあたえ、法律によって、臣民の身体・財産等を保護し、臣民は兵役・納税の義務を負うことが決めてあります。

 そうして天皇が我が國をお治めになるのに、一般の政務については國務大臣をお置きになって輔弼をおさせになり、法律や予算は帝國議会の協賛を経ておきめになり、裁判は裁判所におさせになることになっています。

 憲法と一緒に制定された皇室典範は、皇位継承・践祚即位等皇室典範に関する大切な事柄をきめてある規則で、憲法と同じく我が國の大法であります。
 我等帝國臣民たる者は、常に皇室典範及び大日本帝國憲法を尊重し、これを遵奉して皇運を扶翼し奉り、以て我が國運の発展をはからなければなりません。

「國民の務(其の三)」

 帝國議会は憲法の規定によって毎年召集され、我が國の法律や予算などを審議して、大政に協賛する大切な機関であります。議会で議決したことは、天皇の御裁可を経て公布されます。

 帝國議会は貴族院と衆議院から成り立っています。貴族院は皇族・華族の議員や勅任された議員で組織され、衆議院は選挙権をもっている國民が公選した議員で組織されています。

 我等は、帝國議会の議員を選挙し、或は其の議員に選挙されて、國の政治に参與することが出来ます。帝國議会の議決は國の盛衰に関係しますから、したがって其の議員の適否は、國家・國民の幸不幸となります(歴史がおしえてくれる日本人の生き方と知恵-修身全資料集成329、332ページ)。


 そして長野県岡谷市照光寺住職の宮坂宥洪氏の解題がこれまた素晴らしい。宮坂氏は僧侶らしく我が国が許育改革を行う度に衰退している原因を喝破している。

 一般に戦後教育とは「民主主義教育」だといわれる。しかし、「民主主義(デモクラシー)」というのは、善かれ悪しかれ政治上の一制度を指すだけの言葉であって、本来はいかなる主義でも、また人間生活を律する崇高な理念でもない。

 したがって「民主主義道徳」というものは存在しない。たとえば民主主義の特徴である多数決の原理は、単なる約束事にすぎず、それじたい善でも悪でもない。そこに何か「新しい道徳」があると錯覚して、戦後教育は実は無道徳を奨励してきたのであった。

 現代の教育がこのままでいいと思っている人は一人もいないであろう。だから色々と教育改革が画策されている。戦後、六・三・三・四制に始まり、共通一次試験導入とか「ゆとり教育」とか、あらゆるさまざまな教育改革はなされてきた。だが、皮肉にも、そのつど日本の教育事情は確実に悪化してきた。

 その理由は明白である。「改革」の本義は「リフォーム」であり、それは「本筋に戻す」ということであるにもかかわらず、これまで一度たりとも過去に学ぶということがなかったからである

 明治維新も一種の革命であった。だがそれはよその国のような伝統破壊の革命と違って、「王政復古」というスローガンのもとに、ともかくも「本筋に戻す」という精神が基本にあったがために成功したのである

 この精神が戦後の日本には一貫して完全に欠落しているのである(歴史がおしえてくれる日本人の生き方と知恵-「修身」全資料集成489~490ページ)。


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2014年11月22日

衆議院選挙に臨む「國民の務め」ー現代日本の大人のための修身教科書

 衆議院の総選挙が近づいてきた。われわれ有権者はどのような心構えをもって選挙に臨むべきか。それは児童用尋常小学校修身書第四期(1934~1941)巻六(昭和十四年二月二十八日発行)の第十五「國民の務(其の三)」に書かれている。

「國民の務(其の三)」

 帝國議会は憲法の規定によって毎年召集され、我が國の法律や予算などを審議して、大政に協賛する大切な機関であります。議会で議決したことは、天皇の御裁可を経て公布されます。

 帝國議会は貴族院と衆議院から成り立っています。貴族院は皇族・華族の議員や勅任された議員で組織され、衆議院は選挙権をもっている國民が公選した議員で組織されています。

 我等は、帝國議会の議員を選挙し、或は其の議員に選挙されて、國の政治に参與することが出来ます。帝國議会の議決は國の盛衰に関係しますから、したがって其の議員の適否は、國家・國民の幸不幸となります。

 それで議員を選挙するには、候補者の中から、性行が立派であり、よい考えをもっている人を選んで投票しなければなりません。自分だけの利益を考えて投票し、又は他人に強いられて適任者と思わない人に投票してはなりません。又理由もないのに大切な選挙権を棄てて投票しないのは、選挙の趣旨にそむくものであります。

 帝國議会の議員に選ばれた者は、其の職責の重大なことを思い、かりそめにも私情に動かされず、利害にまどわされず、奉公の至誠を以て、其の職責を果たさなければなりません。

 府県には府県会があり、市や町村には市会・町村会があって、それぞれ府県や市町村のきまりを設けたり、予算を定めたりして地方の繁栄をはかって居ります。

 府県会・市会・町村会の議員の職責も、帝國議会の議員の職責と同じように大切ですから、これを選挙する人も、選挙されて議員となった人も、奉公の精神を以て其の務を尽くさなければなりません。


 修身のどこが軍国主義(軍人による政治支配)を進めるファシズム教育なのか?以上の「國民の務(其の三)」は、立憲議会制デモクラシーを正常に機能させるための立派な教えではないか!

 参政権は國民の権利にして大人の特権であるから、人間であれば誰もが有する最低限度の権利(人権)ではない。有権者とは参政権という特権を持つ成人國民のことである。しかし情けないことに現在の日本国の有権者、とくに子ども手当てに釣られ民主党のマニフェスト詐欺に騙された有権者は、児童用尋常小学校修身書の第十五「國民の務(其の三)」を学ばなければならないのである。

 戦後日本の経済復興を成し遂げた偉大な日本人たちは、戦前に生まれ戦前の教育を受けた人々である。大日本帝國の修身教育に対する学者・教師・マスコミの的外れな誹謗中傷を木っ端微塵に粉砕する「修身」全資料集成は、歴史がおしえてくれる日本人の生き方と知恵の宝庫であり、現在の有権者に必要不可欠な道徳教科書である。
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2014年11月20日

「憲政の神様」尾崎行雄の帝国憲法擁護論

 ある特定政党が有権者を騙し衆参両院の単独過半数の議席を確保したら、それは、ほぼ合法的一党独裁の成立である(日本国憲法下の異常な権力集中現象参照)。続きを読む
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福島瑞穂の政治生命を抹殺する悪魔の憲法問答

 日本国憲法無効・帝國憲法復元改正論を支持する西田昌司参議院議員が占領憲法の正體が詳述する13の無効理由に拠り、左翼護憲派を代表する福島瑞穂国務大臣に次のように質問していたら、福島大臣はどのように応答しただろうか。

質問1 我が国では、一昔前に比べれば憲法改正議論が活発になってきたとはいえ、当分のあいだ憲法改正は実現しそうにない。それに苛ついた在日アメリカ軍が我が国の憲法改正問題に介入干渉する法的権限を持っていないにもかかわらず、アメリカの世界戦略のために、日本政府に憲法改正を要求してきた場合、これは国際法および国内法上、許される行為か?

<答え> A 許される B 許されない

質問2 憲法改正を渋る日本政府の態度に業を煮やした在日アメリカ軍が自ら憲法改正案を作成し、核兵器の使用と天皇陛下の処罰をちらつかせて我が国の総理大臣と外務大臣を恫喝し、日本政府に在日アメリカ軍製の憲法改正案の受諾を迫ってきた場合、これは国際法および国内法上、許される行為か?

<答え> A 許される B 許されない

質問3 在日アメリカ軍が日本政府にアメリカ軍製の憲法改正案を日本政府の憲法改正案として議会に提出させた場合、これは憲法の規定する憲法改正発議権の侵害にあたり、違憲行為ではないのか?

<答え> A 違憲行為ではない B 違憲行為である

質問4 違憲行為であるとして、これは法的に有効か?

<答え> A 有効である B 有効でない 

質問5 日本国憲法には「検閲はこれをしてはならない」とある。それにもかかわらず在日アメリカ軍が日本政府と結託して厳重なる検閲を実施し、在日アメリカ軍が軍事的恫喝をもって日本政府に憲法改正を強制していることを批判する日本国民を処罰し、さらに日本政府の憲法改正案が実は在日アメリカ軍製であることを完全に隠蔽した場合、これは国際法および国内法上、許される行為か?

<答え> A 許される B 許されない

質問6 日本国民から表現の自由と知る権利を剥奪する在日アメリカ軍の厳重な検閲の下で実施される憲法改正過程は、国民主権という原理原則に適合するか?

<答え> A 適合する B 適合しない

質問7 在日アメリカ軍の厳重な検閲の下で実施された憲法改正が、国民主権という原理原則に反するとして、これは法的に有効か

<答え> A 有効である B 有効でない


 反米左翼護憲派の福島瑞穂が以上の質問に対して一度でも<答え A>を選択すれば、それは在日アメリカ軍によって日本国憲法が蹂躙されることを許容し肯定することになり、福島の政治生命は終了する。

 従って福島は<答え B>を選択せざるを得ないが、それは福島瑞穂によって発せられる日本国憲法無効宣言であるから、福島の政治生命は終了する。

 悪魔の憲法問答は、福島瑞穂の政治生命を生贄に捧げ、左翼全体主義の天敵である大日本帝國憲法を召喚するのである!

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逆賊の憲法改正案に御用心!憲法の本質を示す憲法改正の手続き

 明治の自由民権運動を代表する交詢社系の憲法私案は、議会に対して憲法改正発議権を与えつつ、議会が天皇の勅許を得ることなく憲法中の皇権に関する条項を改正するための会議を開くことを禁じている。これが議会に対する交詢社系憲法私案の制約である。

 大日本帝國憲法は、議会に対して、天皇の勅命(憲法改正発議)によって議会に送付される憲法の或る条項の改正案の可否を決定する権を与えつつ、憲法改正発議権を天皇に専属させ、議会が憲法改正を発議することを禁じている。これが議会に対する帝國憲法の制約である。

 立憲政治とは憲法によって制約される政治である。立憲君主とは憲法によって制約される君主である。立憲議会制デモクラシーとは憲法によって制約される議会制デモクラシーである。憲法の役割が国家の最高法規として国家権力を適正に制限することであるならば、憲法は行政部門、司法部門、立法部門のうち、前二者より必ず優位に立つ立法部門すなわち議会を厳重に制限しなければならない。

 これが伊藤博文の座右の書「ザ・フェデラリスト」の思想である。「ザ・フェデラリスト」は人民の能力への不信感を率直に表明し、立法機関を厳重に制限し直接民主制を否定しなければならないことを力説する。

 憲法改正の手続き上の議会に対する交詢社系憲法私案の制約(天皇の勅許)と帝國憲法の制約(天皇の勅命)は、「ザ・フェデラリスト」の思想に合致するのみならず、尊皇護国思想を持つ日本人に起草された、日本の国体国柄にふさわしい制約である。

 この制約があるかぎり、国民世論が一時的に左傾化し、民主党のごとき反日左翼政党が有権者を騙して公選議院を制圧しても、この反日左翼政党は、帝國憲法の下では憲法中の天皇に関する規定を変更し、皇室自治や立憲君主制を廃止するための憲法改正を発議することはできない。それは交詢社系の憲法の下でも至難の業である。

 しかるに日本国憲法(マッカーサー占領軍憲法)の憲法改正手続きには、日本の左翼全体主義化を阻止する天皇の勅許(交詢社系憲法私案)や天皇の勅命(大日本帝國憲法)といった議会に対する制約が消去され、代わりに国民投票が盛り込まれている。続きを読む
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2014年11月17日

国民主権を否定する明治自由民権運動の憲法私案-日本国の左翼全体主義化を阻止する天皇の勅許と天皇の勅命

 憲法が皇室の自治を規定しても、国民の代表機関である議会が皇室の家父たる天皇を無視し、天皇の御許しを得ることなく、憲法中の皇室自治規定を変更するための憲法改正の発議を行えるとすれば、それは、皇室の自治を仮初めの自治、偽りの自治に貶め、皇室の尊厳を汚してしまう。

 のみならず、それは、民主党の中井洽が国会で秋篠宮文仁親王殿下に「早く座れよ!」と暴言を吐いたこと、あるいは自民党の小泉純一郎が皇室の伝統と皇族の御意見を一切無視し、皇室の家法たる皇室典範を改悪しようとして、苦悩の末これに反対された三笠宮寛仁親王殿下の御寿命を縮めてしまったことと同等以上に、皇室に対する傲慢不遜無礼不敬千万な振る舞いである。これがフランス暴力革命のイデオロギーたる「国民主権」の本質である。

 だから大日本帝國憲法は皇室の尊厳を護るために皇室の自治を明記し、且つこれを担保するために憲法から「国民主権」を排除している。明治の自由民権運動を代表する交詢社系の憲法私案も実は同様なのである。
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2014年11月15日

国民主権より古い日英のデモクラシーの起源を語る帝國憲法第三十條-明治流憲法学奥義秘伝の原稿

 本来「唯一最高無限独立」あるいは「無制限の絶対権力」を意味する主権という概念は、フランス国内の邦建勢力と、フランス国外の神聖ローマ皇帝およびローマ教皇に対するフランス王の闘争を正当化するために、1576年に、神学者のジャン・ボーダンによって作られた概念であり、主意主義神学の神概念が世俗化されたものである。

 主意主義神学によれば、神は世界を超越しており、世界およびその法則は神の意志、神の恣意によって創られる。地上の主権者も法秩序を超越した存在であり、法秩序は主権者の意思、主権者の恣意によって創られるが、法秩序を超越する主権者自体はその秩序に拘束されない。神が奇蹟によって世界の法則を破るように、主権者も国家緊急権によって法を破ることができるというのである。

 要するに、主権は、唯一絶対の超越神を崇拝するユダヤ・キリスト教の世界観から16世紀のフランスに誕生した概念であり、ジャン・ボーダンはフランス王を唯一絶対の超越神に擬して君主主権論を提唱し、それから213年後の1789年に、ルソー信徒であった僧侶のシェイエスが君主主権論の「君主」を「国民」に置き換えたのである。それがシェイエスの「第三身分とは何か」が説く革命的制憲論の正体である。

 もちろん、いずれも法の支配とも立憲政治とも全く相容れない概念である。

 敗戦後の日本では、日本版フランス暴力革命を起したくてたまらない左翼系学者や、シェイエスの革命的制憲論を借りて国際法違反にして帝國憲法違反の日本国憲法の制定を正当化する違憲有効界の魑魅魍魎たちが、主権の由来と定義と沿革を説明しないまま、国民主権を美化しており、多くの日本国民は、デモクラシーがあたかも国民主権と一体不可分の関係にあるかのように錯覚している。

 しかし日英のデモクラシーの起源は、フランスの国民主権より、はるかに古いのである。国民に主の権があるとは余りに傲慢不遜な思想で、天主の怒りを招き、国家を破滅させるのみである。
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中国農村の悲劇!日本の江戸時代にあった農村デモクラシー

 2012年1月16日、RFA中国語版(前編、後編)は、親子二代が村書記として「支配」する福建省福州市倉山区嶼宅村について報じた。村書記は前科者を集めた「護村隊」を組織し、従わない村民たちに暴力を振るっているという。昨年末、広東省陸豊市烏坎村が世界的な注目を集めた。

「烏坎に続け」 視察相次ぐ 中国「腐敗糾弾の村」 東京新聞、2012年1月22日

<烏坎村事件>

 昨年9月、村トップの共産党村支部書記が公有の土地使用権を勝手に売買し、その売却益の着服に怒った住民が抗議デモを決行。自治組織をつくって上部機関の広東省政府に調査を求め続けたが、昨年12月に自治組織の中心人物が警察当局の取り調べ中に急死。その後、抗議活動が激化したため、省政府はようやく村民の要求を受け入れ、村幹部の更迭など異例の決定を下した。

 村書記を追い出した村民たちが選挙で新たな書記を選んだこと、そして広東省政府が最終的には村民たちの要求を受け入れ、村民たちが選出したリーダーを書記として認めたという画期的な事件となった。あるいは烏坎村モデルが中国全土に広がることで、基層社会における民主選挙が導入されるのではとの期待も高まっているという。

 追放された村書記は、文化大革命末期の1972年から40年間にわたり村政府のトップの座を占めており、村の共有地を勝手に売り飛ばしてはその代金を懐に入れるという暴政を続けていたという。

 この村書記の「暴政」つまり共有地の勝手な売却と横領は、中国全土に蔓延する汚職腐敗であり、中国政府にとって頭の痛い問題である。昨年11月、人民日報は「幹部と群衆関係に信頼の礎を築け」という社社説を掲載している。その内容は「基層幹部は会統治の最前線であり、直接大衆と向き合っている。実質上共産党と政府のスポークスマンであり、その能力と態度が現地大衆の党の評価に影響する」というものである。

 村の支配者が暴政を振るう中で、 村レベルの民主制の拡大は既に現実的な政治課題となっているが、農村基層社会における民主選挙の導入は、中国共産党にとって、思わぬ副作用を生む危険性もあることから、なかなかタイムスケジュールに上がらない。続きを読む
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2014年11月14日

自主憲法制定論の欺瞞-法の支配を否定する違憲有効界改憲派の産経新聞

 南出喜久治弁護士のとこしへのみよを読み終えた者は、大日本帝國憲法の改正という形式を装った暴力団GHQ製日本国憲法の制定が国際法違反にして帝國憲法違反であったことを理解できる。

 しかし読者の中には、日本国憲法が違憲無効であるとして、なぜ我が国は帝國憲法の復原(原状回復)を行わなければならないのか、何故ゼロから全く新しい自主憲法を制定してはいけないのか、という疑問を抱く方がいるかもしれない。

 日本国憲法が日本国の最高法規として無効であるなら、日本の最高法規の地位にある正統憲法は帝國憲法以外にない。従って帝國憲法の復原が法理の筋道なのだが、なかなか今ひとつピンと来ない方のために、日本国憲法の制定過程に一つの瑕疵もなく、日本国憲法の制定が帝國憲法に照らして合憲にして有効であり、日本国憲法が我が国の最高法規の地位にある紛うことなき正統憲法であると仮定してみよう。

 次にこの日本国憲法の内容に不満を抱く政治勢力が、日本国憲法第96条に違反する憲法改正を強行し、改正憲法Aを施行したとしよう。

 この改正憲法Aの施行は日本国憲法第96条違反であるから、改正憲法Aは当然無効である。これに疑問を抱く方はいないだろう。しかしここから日本国憲法の復原が行われずに、ゼロから全く新しい自主憲法Bが制定されることになったら、正統憲法であるはずの日本国憲法は違憲の改正憲法Aとともに失効してしまうことになる。

 こんなことが罷り通るなら、あらゆる正統憲法は、この憲法の内容に不満を抱いて敢えて違憲の憲法改正を犯す政治勢力によって、次から次へアッサリと殺され、日本の立憲政治は全く機能しなくなる。

 全く新しい自主憲法Bが超硬性(厳重な憲法改正要件を持ち極めて改正し難い)の正統憲法となったところで、それは全く無意味である。今度は自主憲法Bの内容に不満を抱く政治勢力が自主憲法Bに違反する憲法改正を強行し、改正憲法Cを施行したら、違憲の改正憲法Cは無効だが、またゼロから全く新しい自主憲法Dが制定されることになり、同時に自主憲法Bは失効することになる。

 ここで日本国憲法の復原を拒否して自主憲法Bの制定を行った者および自主憲法Bを支持する者は、自主憲法Bの復原を主張することは出来ない。この自主憲法Bは前正統憲法たる日本国憲法の復原拒否の上に成り立つからである。

 たとえ彼等が正統なる自主憲法Bの復原を主張したところで、「お前が言うな!!」という非難の大合唱を浴びて、全く説得力を持ち得ない。正統憲法の復原を拒否した者、復原拒否を肯定した者が、どうして正統憲法の復原を他人に快諾させることが出来るのか。続きを読む
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2014年08月24日

麻生太郎が無限のルーピーズに逆襲する弁明方法-日本の左翼勢力が日本のナチス

 麻生太郎は朝日新聞社と日本共産党と社民党ら無限のルーピーズへ次のように皮肉と嫌味を込めた弁明を行えばどうか。

「戦後の我が日本国では、ナチスの肯定とマスコミに受け取られかねない発言をした政治家は、朝日新聞社に言論暴力を振るわれて社会的地位を失いますが、満州、内モンゴル、ウイグル、チベットを征服しチベット人を大虐殺している東アジアの国家社会主義ドイツ労働者党(中国共産党)の勢力拡大に奉仕して日本国の独立生存名誉利益を蹂躙する政治家は、朝日新聞社に熱烈に支持応援されて衆議院議長に昇りつめます、土井たか子や河野洋平のように。

 ナチスという略称は国家社会主義ドイツ労働者党の本質が中国共産党や北朝鮮労働党と同じナショナリズムをまとった社会主義独裁政党、左翼全体主義政党であることを隠蔽する困った言葉です。

 もし私が本当に国家社会主義ドイツ労働者党の一党独裁を肯定し見習いたいという政治信条の持ち主であれば、自由民主党ではなく日本共産党か日本社会党に入り、近衛文麿首相の最高政治幕僚であった朝日新聞社出身のソ連スパイ尾崎秀実と一緒になって、国家社会主義ドイツ労働者党とソ連共産党を模倣した大政翼賛会の一党独裁運動(近衛新体制運動)を推進した細川嘉六、西園寺公一、堀江邑一(戦後日本共産党員)、風見章、勝間田清一、穂積七郎(戦後日本社会党員)らに師事し、大政翼賛会の一党独裁を許さなかった大日本帝国憲法と昭和天皇を罵倒していたでしょう。」

 毎年8月になると日本史上最悪の厚顔無恥を体現する無限のルーピーズが騒ぎ出す。ただでさえ蒸し暑い日が続いて息苦しいのに、本当に鬱陶しい。

<現在の日本政府は頼りにならない。我々一般国民が文部省と日教組と反日マスコミから日本の子供を守るしかない!>

 ソ連が崩壊し、マルクス・レーニン主義が、地獄の門を開く淫祠邪教、人類に大厄災をもたらす思想ペスト菌であることが明白になりました。それにもかかわらず、我が国の公立学校は、日教組(民主党系)、全教組(共産党系)に支配されており、ほとんどの教科書会社は、販売促進の為、彼等に迎合した教科書を製作しており、とくに高校の歴史教科書はおよそ真実とは無縁の反日左翼政治パンフレットに堕落しております。

 これを信用すると、戦後の我が国の反日左翼勢力のように、事あるごとに「アドルフ・ヒトラーの国家社会主義ドイツ労働者党(略称ナチス)を否定する戦後ドイツを見習え」と喚きながら、社会主義を信奉して偏狭なナショナリズムをまといジェノサイドをほしいままにする中国共産党や北朝鮮労働党を礼賛し、社会主義を信奉しながら、ソ連の統制経済一党独裁を模倣した国家総動員法と大政翼賛会に象徴される我が国の戦時体制を「軍国主義、ファシズム」といって非難し、ソ連を模倣した我が国の1940年戦時体制を非難しながら、朝日新聞出身のソ連スパイ尾崎秀実と一緒にこれを作り上げた堀江邑一、西園寺公一(戦後共産党)、風見章、帆足計、勝間田清一(戦後社会党)、笠信太郎(戦後朝日新聞)、宗像誠也(戦後東大教授、日教組講師団の一人)といった元近衛内閣の政治幕僚たち(昭和研究会員)を平然と自分達の大幹部に戴き(進歩的文化人―学者先生戦前戦後言質集)、GHQおよび日本政府がポツダム宣言に基づき断罪すべきであった昭和研究会の彼等共産主義者を大幹部に戴きながら、「アドルフ・ヒトラーの国家(民族)社会主義ドイツ労働者党(略称ナチス)を否定する戦後ドイツを見習え」と喚くという、全く訳の分からぬ(爆笑)無限のルーピーズになります。

 今なおレーニンの亡霊たる左翼教職員が跳梁跋扈する学校教育の現場から日本の子供たちの嫉妬心に憑依する悪魔ルソーマルクスを祓いたい方は、かつて反日革命を目指し反日亡国闘争を行った元極左過激派の死刑囚大森勝久氏を保守主義者に転向させた正統の哲学 異端の思想-「人権」「平等」「民主」の禍毒を座右に置いてください。そうすれば日本国民の心からルソーマルクスは退散するでしょう。

 そしてキレイさっぱり心のアカを洗い流した日本国民が元首相の岸信介を絶句驚愕懺悔させた幻のGHQ発禁図書大東亜戦争とスターリンの謀略-戦争と共産主義を読めば、第二次世界大戦後のドイツが実行する「左翼全体主義(ドイツでは国家社会主義ドイツ労働者党とドイツ共産党)と闘う自由デモクラシー」および防諜法の復活と強化を求める輿論が盛り上がり、無限のルーピーズは死滅するでしょう。
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2014年08月12日

池上彰の報道公害を浄化する元学徒兵の鈴木正男の義憤歌

 池上彰の卑怯で卑劣なところは、自分の解説番組には池上に反論しない或いは出来ない無知蒙昧な芸能人を並べて、池上の博識を際立たせ、あたかも池上が賢人で池上の主張が正しいように視聴者に錯覚させる演出である。

池上彰が戦争を斬る「学徒の憤り知って」(日刊スポーツ2014年8月10日)

 ジャーナリスト池上彰氏(64)が10日、テレビ東京系「池上彰の戦争を考えるSP 第5弾~悲しみを生み出した言葉」(17日午後7時54分)の会見に出席した。

 池上氏は「戦争が終わった途端、自分たちに『聖なる戦いをしろ』と勇ましい号令をしていた軍の幹部が、責任逃れなどみっともない態度を示すことへの若い学徒の憤り、恨みを今の若い人に知ってほしい」と主張。その上で「平和のためと、平和を口にして戦争が始まったことがいっぱいあったことを知ってほしい」と語った。

 番組では、B級戦犯として処刑された学徒兵の悔しさをにじませる遺書を紹介。戦後なのに集団自決した南樺太の女性電話交換手の話などを紹介する。


 南樺太攻防戦は日本領内における最後の地上戦であって、女性電話交換手の自決は、戦争中の悲劇であり、決して戦後の事ではない。1945年8月15日から1952年4月28日まで我が国は連合国と国際法上の戦争状態にあったのである。続きを読む
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2014年08月07日

大本営の奥の院の所在と正体に触れなかった堀栄三の大本営参謀の情報戦記

 大本営陸軍部の情報参謀を務めた堀栄三(1913~1995)は、諸種の公開情報を収集分析してアメリカ軍の動向を事前に察知し、マッカーサー参謀という異名を取った。しかし堀栄三の情報先知能力(インフォーメーション&インテリジェンス)は戦史研究に活かされなかった。

 陸大試験の再審に向けて勉強していた堀栄三大尉は、父親から「一度土肥原に会って話を聞いてこないか」と勧められ、昭和十五年(1940)晩秋のある日、軍事参議官兼陸軍士官学校長の土肥原賢二中将宅を訪問し、戦術の勉強方法について土肥原中将に教えを乞うた。土肥原は堀は次のように教えた。

「いまこの場面で、相手に勝つには何をするのか一番大事かを考えるのが戦術だ。要するに駒と盤が違うだけで世の中の誰もがやっていることだ。

 そのためには枝葉末節にとらわれないで、本質を見ることだ。文字の形や奥の方には本当の哲理のようなものがある、表層の文字や形を覚えないで、その奥にある深層の本質を見ることだ。

 世の中には似たようなものがあるが、みんなどこかが違うのだ。形だけ見ていると、これがみんな同じに見えてしまう。それだけ覚えていたら大丈夫、ものを考える力ができる。」(大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇21ページ)

 これが堀栄三には一生忘れられない言葉になったという。

 土肥原賢二中将は昭和十四年六月号中央公論に「新時代を戦う日本」と題する論文を発表し、朝日新聞出身のソ連スパイ尾崎秀実らと一緒に「東亜協同体論」を提唱していた続きを読む
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2014年08月01日

GHQ検閲官-GHQの違法な占領作戦の実態を暴露した甲斐弦

 甲斐弦(かいゆずる、1910年熊本県に生まれる)は、東京帝大文学部イギリス文学科を卒業後、佐渡中学校の教諭、蒙古政府の日系官吏を経て、1945年6月18日に応召、1946年4月下旬まで山西省で中共軍と交戦した後、同年5月13日に佐世保港に帰還した。

 甲斐弦は家族を養うために1946年10月28日から同年12月27日まで(日本国憲法の公布は1946年11月3日)まで福岡のアメリカ軍第三民間検閲局(CCD)に勤務した経験を持つ元GHQ検閲官である。

 甲斐弦著「GHQ検閲官」は、GHQの検閲に協力した日本人自身がアメリカ軍の検閲の実態を戦後生まれの日本国民に伝える貴重かつ稀有の回想録である。続きを読む
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2014年07月08日

幻の中国人強制連行-朝日新聞の錯覚商法と欠陥製品

 朝日新聞社は錯覚商法を駆使し、読者に欠陥製品を売り付け、日本人に贖罪感を植え付け、日本政府に我々国民の税金を賠償金として中国人に貢がせようとしている。その証拠が以下の朝日社説である。続きを読む
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2014年07月07日

現代の共産中国に無く戦前の大日本帝国に有ったもの-反日新聞社の盆暗史観

 国民の代表機関である帝国議会によって可決された治安維持法は、主にコミンテルン(国際共産党、実態はソ連共産党国際部)の日本支部を取り締まるために、人間によって外形に表示される行為の一種である「結社」と「表現」のうち、国体の変革と私有財産制度の否認を目的とする結社と表現とを禁止する法律であった。これは結社および表現の自由の極々一部分を民主的に制限したにすぎない。続きを読む
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2014年07月01日

集団的自衛権の由来とその行使禁止から生じる日本国憲法第9条の新奇解釈

 日米安保体制が、これにフィリピンとオーストラリアが加わる「締約国の集団的自衛権行使を相互に義務化する国際条約に基く日米豪比4カ国共同防衛体制」に発展すると、共産中国がフィリピンと日本に対して武力を行使する事は今以上に困難に為るだろう。共産中国がフィリピンないし日本に武力を行使すると、同時にこの4カ国と戦わなければならなくなるからである。

 「締約国の集団的自衛権行使を相互に義務化する国際条約に基く日米豪比4カ国共同防衛体」は連合国(国連)憲章第51条および第52条に適いこそすれ全く反しない。続きを読む
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2014年03月20日

ひと目でわかる近衛文麿の正体-大東亜戦争史書の選び方

 筆者の記事「ひと目でわかる支那事変が長期化した原因と元凶-近衛文麿と尾崎秀実の国家犯罪」と「ひと目でわかる憲法上の神聖不可侵の意味」は、支那事変を拡大し我が国を対米英戦へ導いた最高責任者が近衛文麿であることを論証した。

 筆者が以下に紹介する第一次史料は、近衛文麿の邪悪な正体を21世紀の日本国民に伝えている。続きを読む
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ひと目でわかる日中戦争が拡大長期化した原因と元凶-近衛文麿と尾崎秀実の国家犯罪

 第二次世界大戦の終了後、中国共産党は戦勝者の余裕あるいは油断からなのか幾度か日中戦争(支那事変)の真相を日本国民に漏らしたことがあった。

 一つは、1964年に中国共産党の毛沢東が日本社会党の佐々木更三に「何も謝ることはない。日本軍国主義は中国に大きな利益をもたらしてくれた。これのおかげで中国人民は権力を奪取できた。日本軍なしでは不可能だった」と語ったことである。

 そしてもう一つは、中国共産党が西園寺公一(朝日新聞出身のソ連スパイ尾崎秀実の親友で、近衛文麿の側近。ゾルゲ事件に連座)を厚遇したことである。続きを読む
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現代に比類なき巨大な知の政治家-伊藤博文演説集

 金子堅太郎の回想録によれば、明治天皇の詔命を奉じ、金子、井上毅、伊東巳代治を統率して帝国憲法原案を起草した伊藤博文の愛読書は、アメリカ合衆国憲法のコメンタリー(解釈書)「ザ・フェデラリスト」(一七八七年刊行)であり、伊藤は明治三年以来、このアメリカの古典的名著に依拠して憲法を研究し、彼ら四人が帝国憲法原案を起草していた時はもとより、明治二十一年から始まった枢密院帝国憲法制定会議の際にも、伊藤はフェデラリストを常に自分の座右に置いて何か問題が生じる度にこれを繰り返し読み、帝国憲法の制定に尽力したという。

 伊藤博文演説集(講談社学術文庫)は、伊藤がフェデラリストやエドマンドバーク、イギリス憲政史を深く学び、帝国憲法原案を起草したことを立証すると同時に、編者の指摘する通り、伊藤が言葉を通じた相互理解と説得をもって国家構想や政治理念の追求と実現に専心した、現代日本には見当たらぬ巨大な知の政治家であったことを立証している。

 また伊藤の演説の所々に福沢諭吉の日本皇室論(帝室論1882年と尊王論1888年)に酷似した言葉がある。個人的にはこれが興味深い。編者には伊藤演説集の続刊を期待したい。

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